漢字は間違えながら覚えよう

今日のテーマは、「漢字は間違えながら覚えよう」
というお話です。
もちろん、わざと間違えましょうという話ではありません (笑)
間違ってもいいんだよという話です。
 
漢字には、部首というものがあります。
その部首に意味があるので、
『部首を基にして覚える』
というのが定番の覚え方だと思います。
 
もちろん、これは正しい覚え方です。
例えば、さんずいの言葉を集めると水に関係がある言葉だとすぐに分かりますし、
さんずいのついた新出漢字を見つけると、
「水に関係があるんだね!」と子どもたちは自信を持って答えます。
 
ただ、子どもたちと話していると、
見ているのは部首だけではなく、
特に意味を持たない"部品"を見つけているなと思うことがよくあります。
部品と部品の組み合わせ。
子どもたちは今までに習った漢字の中にかくれている部品に注目しているように思います。
 
例えば、5年生に『基準の「基」』を教えている時に、
アタマノカタイ私は、土が入っていることにしか注目できないのですが、
中には、学期の「期」の左側が入っていることに注目する子もいるわけです。
また、「寒いに似ています。」という子もいます。
もちろん、「寒」と「基」は部品が違いますが、
ただ、それを関連付けて、似ているけれど違うんだと認識しながら覚えたことは、
やはり忘れにくいのだろうなと思います。
 
私の名字は永松(ながまつ)ですが、
永は、5年生で学習します。
まだ学習していない3,4年生の子たちは、
今までに習った漢字を"駆使"して、部品で私の名前を読もうとします。
「氷に似てるね。こおりまつ先生!」
「泳ぐに似てるから、およまつ先生!」
(オソマツじゃないだけいいか。。。)
この場では間違いますが、違いを認識していますので、
5年生の時は間違わずに書けるようになります。
この関連付けこそが、漢字力をアップさせるのだろうなと思っています。
 
線が1本多かったり、
漢字の「月」の部分が「日」だったり、
右と左が反対だったり・・・
 
『間違って、違いに気づいて、正しく書く。』
 
この過程を経ることで、
子どもの定着しやすくなるのだと個人的には考えています。
ですから、漢字の練習をご家庭でしていて、
お子さんがちょっと形の違う漢字を書いた時がチャンスです!
「間違いだからバツ」ではなく、
「この部品はマル。この部品はおしい!」
という加点法で見てあげて、
「似てるけど違う」とお子さん自身が認識できるようにサポートしてあげるといいのではないかなと思っています。
間違って覚えたままにならないように、修正するのは早いほうがいいです!
漢字の練習が終わった直後がチャンスです!

もしも間違いを見つけたら、正しい字と比較します。

違いを見つけることができたら、

「よく違いに気づいたね!!」

と声をかけてあげてください。

お子さんのやる気はぐんと上がることでしょう。
 
 

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