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元日本人学校・補習校教師が お伝えする、漢字学習サポートサイト
夏休みの漢字学習 どこまで戻る?
夏休みは、保護者の方からこんな質問をよく受けます。
「夏休みを利用して漢字の復習をしておいたほうがいいでしょうか?」
夏休みの漢字の復習には2通りあります。
・前の学年の漢字の復習
・今の学年の1学期に習った漢字の復習
もちろん、両方ともするに越したことはありません。
時間があれば、ぜひ取り組んでください。
でも、もしも時間がなくて、どちらかを選ぶとしたら・・・
私は迷わず「1学期に学習した漢字の復習」をお勧めします。
理由1
当然ですが、1度習った漢字はそれっきり出てこない訳ではありません。
また改めて出てきます。
例えば、3年生で習う「童」。
この漢字は、4年生で習う「児」と一緒に必ず書くことになります。
配列には意味があるのでしょうね。
理由2
お子さんにとっては、1年1年が“勝負”です。
この1学期に学習した漢字が、今の学年で何度か行われる「まとめテスト」で出てきます。
高得点を狙うには、今の学年で習った漢字が書ける必要があります。
また、漢字検定はその学年で学習した漢字のほうがもちろん多く出ます。
前の学年の漢字がマスターできていなくても、
今の学年の漢字検定に合格する子は実際にいます。(もちろん、猛烈に頑張っていました。)
この1年間のモチベーションを高めるためにも、
もしも時間が限られているのであれば、
夏休みは1学期に習った漢字を復習することを優先させてほしいというのが私の考えです。
漢字定着のステップは、
「読める→意味をつかむ→書ける」です。
いきなり書けるようにはなりません。
読めるかどうか
意味がつかめているかどうか
書けるかどうか
1学期に学習した漢字をこの3つに仕分けて、効率よくおさらいしてほしいと思います。
(参考)
おさらいの仕方
復習として一番利用しやすいのは、教科書の最後のほうにある「この本で習う漢字」というページです。
そこに出てくる漢字が一文字で読めるかどうか、
下に小さな字で書かれている熟語が読めるかどうか、
を確認していきます。
併せて意味も確認していきます。
ここに出てくる漢字が読めるようになれば、
かなり力がつくと思いますよ。
あとは書けるように練習です。
1学期に習っていますので、一度は見たことがある漢字です。
新出漢字よりもハードルは低いと思います。
もしも補習校の宿題で、書く宿題が出ているのであればそれを利用して進めるといいでしょうね。
本当に時間がなければ、とにかく、このページの熟語を読めるようにして2学期をむかえてください!
ここで一つ、老婆心ながら…
【日本に体験入学をされた方】
日本の学校で使った国語の教科書が、補習校の教科書と違っていたら、
6月7月の漢字がすっぽり抜けた状態です。
見たことも書いたこともない漢字がないように2学期を迎えることができるように配慮してあげてください。
また、体験入学先で、同じ教科書(光村図書)だったからといって安心はできません。
日本の小学校のクラスによっては、かなりのハイペースで漢字学習を進める場合もあります。
(体験入学に行ったものの、1学期の新出漢字はすでに終わっていた…なんて話も聞きます。)
この場合もすっぽり抜けている可能性もありますので、
ぜひおうちで必ず確認してあげてください。
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