​学年に合わせた漢字学習

今回は、漢字学習の学年ごとの取り組み方について提案です。
日本の学校に体験入学のために一時帰国した4年生のお子さんをお持ちのお母様から、漢字の学習についての相談がありました。
その方が今住んでいる地域には、補習校や日本語の塾がないため、お子さんの日本語学習は、漢字も含めて、ご家庭でされているとのことです。
そういう話を伺うと、本当に頭が下がります。
ロサンゼルスでは、そのような悩みがほとんどありませんでしたので、自分は恵まれた環境に住んでいたなと思います。
その相談の内容は、最近お子さんが漢字の学習をすごく嫌がるようになったとのことでした。
今までは丁寧に練習を重ねて、嫌がることはなかったそうです。
なぜだろうなと思い、ご家庭での学習をしかたをうかがいました。
すると、低学年から続けている「とめ・はね・はらい」や「書き順」に重きを置いた学習を、今も継続しているとのことでした。
学年が上がると、覚えなければならないことが多くなるため、低学年の時と学習法を変えていく必要があると感じています。
書き順や漢字の形を細かく指導するよりも、1つでも多くの熟語を覚えた方がいいのではないかというお話をさせていただきました。
 
もちろん、これには話の続きがあります。
「とめ・はね・はらい」や「書き順」を気にしなくてもいいと言ったのは、低学年からの『貯金』があるからです。
貯金とは何か。
例えば、1年生で習う「木」。
ここで書き順をしっかりと覚えておけば、
この後に出てくる学校の「校」の木へんは、間違いなく正しい書き順で書けるでしょう。
また、木へんの4画目は「とめる」ことをきちんと理解していれば、これから人生で何度も書くであろう木へんの4画目をはらうことはないでしょう。
 
漢字は部品の集まりです。
そして、この部品の大半は、低学年で習うのです。
ということは、低学年の漢字学習を確実に行っている子は、漢字学習の素地を持っています。
高学年での漢字の学習に必要な要素は、以下の3つだと個人的には思っています。
・漢字の意味を知る
・部品の組み合わせから意味を探る
・熟語を覚える(できるだけたくさん!)
 
ですので、高学年で「とめ・はね・はらい」や「書き順」に極端に時間を費やしてしまうと、
時間を有効に使うことができなくなってしまうのです。
そして、何よりモチベーションが下がってしまいますよね。親子ともに。
 
3年生ぐらいまでは、まだ単純な字が多いです。
そして、小さいときに習った漢字が、これから習うであろう漢字の部品になります。
小さいうちは、現地での学校の勉強もまだ余裕があることでしょう。
一つ一つの字を確実に書けるように進めてあげてください。

この積み重ねが、高学年の漢字学習がスムーズに進むことになります。

そして、高学年になったら、語彙を増やすことにシフトしていく。

お子さんの成長に合わせて、学習方法を見直すことも大切な親の役目だと思っています。

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