第6回 1年生、これから漢字を頑張る子へ
更新日:4 日前
前回のブログでは、すでに漢字学習を続けてきた2年生以上のお子さんに向けて、2学期からの漢字学習について書きました。
今回は、これから本格的に漢字を学び始める1年生について書いてみたいと思います。
1年生で学ぶ漢字は80字
小学校1年生で学習する漢字は80字です。
2年生では160字、3年生以降は学年によって200字前後を学習します。
そう考えると、
「1年生は80字だから、まだそれほど多くない」
と感じるかもしれません。
でも、1年生が学ぶ文字は漢字だけではありません。
ひらがなを学び、カタカナも学びます。
「五十音」といいますが、覚えるのは「あ」から「ん」までの基本的な文字だけではありません。
濁音、半濁音、拗音、促音、撥音など、さまざまな表記に出会います。
例えば、「きゃ」「きゅ」「きょ」のように文字を組み合わせ、それらを読み、書き、さらに漢字も80字学んでいく。
そう考えると、1年生も文字の学習がたくさんある学年なのです。
80字は、これからの漢字学習の土台になります。
だからこそ、私は、この1年生で学ぶ80字をとても大切にしてほしいと思っています。
なぜなら、1年生では「山」「木」「人」「日」「月」のような、基本的な漢字をたくさん学ぶからです。
こうした基本的な漢字や、その漢字を構成する部分には、これから先に学習する漢字の中でも、漢字を構成する部品として繰り返し出会います。
つまり、1年生で学んだことは、1年生だけで終わるものではありません。
これから何年も続く漢字学習の土台になっていきます。
だからこそ、書き順も大切に
もう一つ、1年生のうちに大切にしてほしいことがあります。
それは、書き順です。
上でも述べたように、これから学ぶ漢字の中には、低学年で学んだ漢字やその一部が組み込まれているものがたくさんあります。
ということは、1年生で覚えた基本的な書き方を、その後も何度も使うことになります。
海外で生活しているお子さんは、学年が上がるにつれて、日本語の学習に使える時間を確保することが難しくなることがあります。
現地校やインターなど、日本語以外の勉強も増えていきます。
宿題もあります。
習い事などで忙しくなるお子さんもいるでしょう。
高学年になってから、一つひとつの漢字について書き順まで時間をかけて覚えることが難しくなってきます。
「書き順に時間を割くのであれば、熟語を覚える時間に充てましょう。」
高学年の保護者には、私はこのように伝えます。
だからこそ、比較的ゆっくり漢字に向き合える低学年のうちに、
正しい書き順で書くことを習慣にしておく。
これは、その後の漢字学習を助けてくれる大切な力になると思っています。
正しい書き順が「覚えなければならないもの」ではなく、自然に手が動く「癖」になっていたら、とても心強いですね。
1年生の漢字は、意味と結びつけやすい
1年生では、「山」「川」「木」「目」のように、もとの形をイメージしやすい漢字もたくさん学びます。
「上」「下」のように、位置や関係を表す漢字もあります。
漢字とその意味を結びつけながら学習する、とてもよい時期です。
ただ形を覚えて書くのではなく、
「この漢字は、どうしてこんな形なのかな」
「どんな意味なのかな」
と親子で話してみるのもよいと思います。
漢字を「覚えなければならない記号」にせず、意味のある文字として出会わせてあげてほしいと思います。
これから始まる漢字学習を大切に
1年生の漢字学習は、まだ始まったばかりです。
今の段階で、速く書ける必要も、たくさん覚える必要もありません。
それよりも、
正しく読む。
意味を知る。
正しい書き順で丁寧に書く。
一つひとつの漢字と、ゆっくり出会っていってほしいと思います。
そして、家庭で少しずつ漢字に向き合う習慣をつくること。
その習慣が、2年生、3年生、そしてその先の漢字学習の土台になっていきます。
特に海外で日本語を学んでいるお子さんには、お子さんの生活やペースを大切にしながら、無理なく続けてほしいと思っています。
これから始まる漢字学習。
ぜひ、最初の一歩を大切にしてください。
もし、ご家庭で進めていて、
「こんなときはどうすればいいのだろう」
「うちの子は、これでいいのかな」
と迷うことがありましたら、LINEのメッセージで教えてください。
同じように悩んでいるご家庭が多い内容であれば、LINE会員の皆さんにも共有しながら、一緒に考えていきたいと思っています。
1年生のみなさん。
これから始まる漢字学習、応援しています!
