第7回 学年ごとに、習う漢字には“世界観”がある
「1年生の漢字って、自然の漢字が多いな。」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、小学校で習う漢字には、学年ごとの“特徴”があります。
ただ難しい漢字を順番に並べているわけではなく、子どもの成長や生活経験に合わせて配当されています。
今日は、学年ごとの漢字の特徴について、少し違った視点で見てみたいと思います。
1年生の漢字は、「見えるもの」が中心
1年生で習う漢字には、
山
川
木
花
雨
空
など、自然を表す漢字がたくさんあります。
また、
目
耳
手
足
など、自分の体に関する漢字も出てきます。
さらに、
上
下
大
中
小
のような基本的な概念も登場します。
1年生の漢字は、
「見える」
「さわれる」
「体験できる」
そんなものが中心です。
漢字を、絵や体験と結びつけながら覚えられるようになっているのだと思います。
2年生になると、「学校生活」が広がる
2年生では、
教
室
会
同
友
など、人との関わりを感じる漢字が増えてきます。
また、
算
読
書
のように、学習そのものに関係する漢字も増えます。
1年生が「自分の世界」だとすると、
2年生は「みんなと生活する世界」が広がっていく時期なのかもしれません。
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3年生は、「社会とのつながり」が見えてくる
3年生になると、さらに世界が広がります。
例えば、
商
農
市
県
など、社会や地域に関わる漢字。
服
薬
歯
など、暮らしに関わる漢字。
旅
宿
のような、行動範囲の広がりを感じる漢字も出てきます。
「家」と「学校」だけではなく、
“社会の中で暮らしている”という感覚が、少しずつ入ってくるように思います。
ちなみに、ふるさと納税で使う言葉
「返礼品」
3つの漢字は、全て3年生の漢字です!
社会とのつながりですね(笑)
高学年になると、「見えないもの」を考える漢字へ
高学年では、
比
因
判
責
政
など、抽象的な漢字が増えていきます。
低学年では、
「見えるもの」を表していた漢字が、
高学年になると、
「考えるための言葉」
へ変わっていくのです。
高学年になると覚えにくくなるのは、
ここにも理由がありそうです。
この時期からは、日本語の語彙力を高めていくことになります。
海外に住んでいる子は、
日本語→日本語
日本語→英語
日本語を使う環境がどれぐらいあるかによって、学習方法を考えるきっかけになる時期だと思います。
例えば、英語をメインにして海外で生活している子は、熟語と英単語をリンクさせて覚えた方が効果的であることも多いです。
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漢字は、「子どもの世界の広がり」を表している
漢字学習というと、
「とめ・はね・はらい」
「書き順」
「漢字テストに向けて何回も練習」
そんなことに目が向きがちです。
もちろん大切です。
でも私は、
『漢字には、その学年の子どもたちが出会う“世界”が表れている』
ように感じています。
だからこそ、
「この漢字は、どんな場面で使うのかな?」
「なぜ今、この漢字を習うのかな?」
そんな視点で見ていくと、漢字学習が少し面白くなるかもしれませんね。
